ポケットドライブ

以前まで携帯ポンプはランドキャストの携帯ポンプを使用していました。しかし携帯工具の小型化、軽量化を考えて携帯ポンプも見直すことにしました。そこで必須条件として、ランドキャスト同様とある程度高圧が入れられるようにお助けチューブが装着可能なこと、コンパクトなことを条件に探しました。

一番最初に見つけたのはランドキャストのショートモデルです。しかし長さ的に現在持っているゲージ付きの物から20cm⇒18cmになるだけでそこまで大きく変わるわけではありません。そのため他のモデルを探していたところ、たまたま新商品で見つけたのがLezyne ポケットドライブでした

長さは15cm以下でかなり小さいです。この大きさならR250のロングタイプツールケース以外のタイプでも入ります。

分かりやすいように長さを比べてみました。

左からランドキャストゲージ付きポンプ(20cm)、ポケットドライブ(14.7cm)、CO2ボンベの16gです。

公式重量が79gでほぼ変わらず

ポンピング性能を確認

本体内には高圧を入れる時には便利なチューブを内蔵、このチューブを使って空気を入れます。

チューブにはエアバルブABSが付いておりこのボタンをプッシュすることで、ポンプ内部に残った高圧の空気を排出し、簡単にバルブから外すことが出来ます。

ポンピング回数 パナレーサーデジタルゲージ
100回 1.88 bar 27.4 psi
200回 3.47 bar 50.4 psi
300回 4.65 bar 6.75 psi

200回目あたりまでは余裕で、250回目あたりから固くなってきました。本体が小さく手のみでは300回ほどが限界ですね。公式の160 psi / 11 barは手のみでは無理でした。

チューブがある程度自由度があるので壁に押し当てるなどすればまだまだいけます。しかしパンク時はそう都合よく壁はありません。何か方法がないか色々試した結果、ハンカチを空気を入れる手に持ちながらやると、痛みがかなり軽減されてまだまだ空気を入れられることを発見。

限界まで試したところ、パナレーサーデジタルゲージで7.07 bar / 102.6 psi まで入れることが出来ました。ただ実際のライドの疲労時でここまで入れるのは厳しいと思いますのであくまでも参考値程度に。

ただ空気を入れる時にハンカチなどの布を空気を入れる手の間に挟めば、通常より多く空気を入れることが出来るのは覚えておいて損はありません。これはほかの小型ポンプでも使える技ですね。

コンパクトさと性能の両立

よくあるサドル下にすっぽり隠れるタイプのサドルバックにも入ります。

従来は携帯ポンプをサドルバックに収納する場合オルトリーブのLサイズのサドルバック等中型サイズのものが必要ですがこれならコンパクトに収納することが出来ます。他の高圧ポンプではサドルバック等に入れることが出来ず、フレームに取り付ける必要がありますが、ポケットドライブなら簡単にサドルバックに収納することが出来ます。

携帯ポンプは小さくすればするほどポンピング性能は落ちていきますが、このポケットドライブはある程度、弱点を克服しています。

CO2ボンベと比べて、空気を入れる楽さでは負けてしまいますが、コンパクトさと高圧を入れられる点では負けず劣らずです。日頃の装備を必要最小限で済ませたい方におすすめです。