自転車の外観を損ねないポータブルポンプ

3年間ロードバイクに乗っていて幸運にもパンクしたことがなく、年に1,2度あるかないかのパンクのために、外付け携帯ポンプを常に装備しているのはどうかと疑問を持ったのが TopeakのNinja P 購入のきっかけでした。

公式重量は62g、実測重量は63gでほぼ一緒です。

対応シートポスト径はØ27.2mm、Ø20.9mm、Ø31.6mmが対応しています。自分の場合、細身のクロモリで入ったのでほとんど入ると思います。

様々な利点を兼ね備えたシートポスト収納

従来の外付け携帯ポンプでは常に砂や雨といった被害に遭いやすく、悪天候も走るハードな使い方だと、2,3年ほどで壊れる場合も多いです。また常に落下や足に当たる些細な煩わしさも外付け携帯ポンプの大きな問題点でした。

また盗難被害の観点から見てライトやサイコン、携帯ポンプといった小物系は盗難被害に遭いやすいものです。しかし、ライトとサイコンは外しますが、携帯ポンプまで外す人はあまり見かけません。

その点シートポスト内収納であれば、砂や雨からの保護、いたずら目的の盗難等を防げます。通常の外付け携帯ポンプと比べて、これはニンジャPにしかない大きな利点です。

ポンピング性能を確認

実際にどれだけの空気圧が入るか試してみます。

ポンプ回数 100回 200回 300回
パナレーサーデジタルゲージ 25.0 psi 1.72 bar 45.1 psi 3.10 bar 59.7 psi 4.11 bar

100回目あたりまでは余裕でポンピング出来ました。200回目あたりから少し手が震えてくるようになり、バルブが曲がらないように気を付けて空気を入れるように。250回目あたりから1月の寒い時期ですがじんわり汗が、280回目あたりでかなりしんどくなりました。測定のために300回までポンピングしましたが、実際に真夏や雨の日などの悪条件だと280回あたりでギブアップしそうです。

用途を選べばおすすめ

CO2ボンベの保険に

CO2ボンベメインで使用していると、失敗することを考えて予備の携帯ポンプを持っていくことがありました。

そのためポンプ分の荷物が増えて、追加でサドルバッグ等を使う必要がありました。

しかしそれでは、CO2ボンベの利点であるコンパクトに収納できるという利点がなくなってしまいました。

そこでニンジャPであれば、シートポスト内に入れておくだけでいいので邪魔になりません。普段ポンプを入れていたスペースにCO2ボンベを収納すればコンパクトに収納することが出来ますね。

実際に山の中でサイドカットした時はこれで軽く空気を入れた後、CO2ボンベを使用して復帰しました。(サイドカットした時の記事

ツールケースに余裕が生まれる

意外な利点としてシートポストに収納することで、ツールボトルに空きが出来るようになりました。

そのため緊急用の輪行袋やウインドブレーカーなど、サドルバッグ等増やさずにワンツールボトルでの運用を容易にし、背中で荷物を背負ったり、自転車に荷物を付けたりする物が減りました。パンク修理時はシートポストを開けるというひと手間が増えましたが、普段の快適性は格段に上がりました。

まとめ

シートポストに収納するというアイデア商品で品質は不安でしたが、メーカーがトピークということもあり信用して買いました。実際に使用して十分実用レベルの性能です。ポンピング性能としては必要最低限ですが、写真を取る時にポンプが映らずスッキリすることや、ポンプ分の荷物が少なくなります。自転車の外観をシンプルにしたい方や、荷物を少しでも少なくしたい方なら自信を持っておすすめ出来る携帯ポンプです。